「貴女と再会できた嬉しさが勝って、あんなことを…」

「あの~、その再会ってどういう意味?前にどっかで会ったっけ?というか、貴方どこの誰ですか?」

潤が聞きたいことを一息に言うと、彼は一つずつ丁寧に答えてくれた。

「俺は今日一組に転校してきた平野重衡(ヒラノシゲヒラ)です。貴女とは前世で会ってます」

(そういえば、一組に転校生が来るとか来ないとか噂になってたっけ。だから見覚えなかったのか~納得。で、私とは前世で会ってると…。ふむふむ、納得…)

「できるかー!!!!」

「潤さん?」

「私は前世なんて信じてないの!新手の嫌がらせはお断りよ!!」

彼女は怒りに任せて席を立った。

「潤さん!」

「来ないで!それから気安く名前で呼ばないで!」