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結婚式から早半年が過ぎた。

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相変わらず、

仕事・仕事・仕事・・・

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新婚旅行にすら行く時間がなく、

2人きりの時間も、仕事が終わっての夜だけ。

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そろそろ、

少しはゆっくり、

楓と二人きりの時間を過ごしたい。

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社長室に入ってきた

神田を、恨めしそうに見つめた。

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「何ですか、社長?

そんな顔で見ないでくださいよ?

仕事がやりにくいじゃありませんか?」

神田は苦笑い。

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「神田、オレはもう限界だ」

オレの表情を見て、

神田が固まる。

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「な、何が限界なんですか?」