その人物が足を動かすと、ピチャンと何かが跳ねるような音がした



「うっわ〜最悪…血がついちまったよ…また新しい靴買わなきゃなぁ…」



あぁ〜だりぃ と呟き、彼は倒れている“モノ”の服で汚れた靴を拭く





「さて…っと、さっさと報告して寝るか」
じゃあ、後頼むわ






靴を拭き終えた彼はそう言葉をこぼすと、自分の足元にいるモノにら一切目を向けることなく、開け放たれた窓から外の暗闇の中へと飛び降りた









彼が立ち去った後、倒れているモノの側で闇に紛れた黒い影が動いた