「飯、もう出来てんじゃね?」

風燕は、そういいながらお釜のふたを開けると、そこにはきれいに粒の立ったごはんが。

「うわ~!!」
「いい具合に炊けてるべ!!」
「よ~し!飯ができたぞ!」
「しゃ!待ってました!」
「米がないと始まらない!」

パーティーは、米の登場でさらに盛り上がる。尋常とは思えないペースで肉も野菜もなくなっていく。
熱燗のペースも間に合わないので、椿は結界の中に簡易コンロをセット。そこに熱燗をセットしていく。完成した頃にみんなが取っていく“熱燗セルフサービス”にしたのだ。

「椿ちゃ~ん・・・」
「お・・・重いです、火燐さん(泣)」

火燐は、酒によって椿をぎゅっと抱きしめたまま離さない。仕方ないので、椿はそのままの状態でご飯を食べることにした。

その横で、晩酌を始める風燕と蓮流。セルフサービス熱燗と肉で酒を引っ掛けていく。

「椿ちゃんも、もう火燐に慣れっこって感じだね(笑)」
「無理だって、火燐には言ってんだけどな・・・懲りねぇの(笑)」
「好きなんだから仕方ないって(笑)」
「身内なんだって言い聞かせてるのに・・・(笑)」