庭に着くと、みんなが椿を待っていた。しかし、結界が張られていては入れそうにもない。
「椿ちゃん。」
足元を見ると、狐姿になった火燐が・・・。
「椿~!火燐と一緒だったら入れるから。」
緑涼に言われるまま、火燐をかけようとしたがお盆ですでに両手はふさがっている。
椿は考えた結果、火燐を肩に乗せて結界の中へ。
「やっと入れた・・・。熱燗、冷めてたらごめんなさい。」
椿はそういいながら、緑涼と禮漸に熱燗を渡す。
「椿ちゃんはやっぱり温かいべや(笑)」
火燐は、そういいながら人の姿に戻ると、椿にぺたっとくっついた。
「じゃ、みんなそろったし、今日は大掃除お疲れ様!かんぱ~い!!」
「「「「「かんぱ~い!!!」」」」」
晩御飯のバーベキューパーティーが始まった。
肉は、牛だけではなく、冷蔵庫にあったいろいろな肉を使っているのでロシアンルーレットのような状態になっている。野菜は、椿を待っている間に緑涼が収穫したものや冷蔵庫にあったものなど多数。バーベキューコンロから少し外れたところに、庭掃除で出た葉っぱや枝を燃やし、その上に倉庫で発見した大きな釜となべをセット。大きな釜の中では米が炊かれていた。