数十分後・・・

「疲れたべ~・・・椿ちゃ~ん!!」
「きゃっ!」

火燐は、キッチンに来ると椿にべったりくっついて離れない。晩御飯の準備のペースが一気に遅くなる。

「ど、どうしたんですか!?」
「疲れた・・・おなかすいたべや。」
「まだ準備中です!」
「きゅ~・・・」


ポン・・・


「そこまで!」
「何してるべや、お前は(怒)」

「痛い・・・熱いべや・・・(泣)」

「はい、まだ作業中だから戻りますよ(怒)」



ズリズリズリ・・・



火燐は、緑涼と禮漸に引きずられるようにキッチンを後にした。


「そうだ。」


椿は、そういいながら鍋を用意する。
鍋に水を張り、豚肉に大根ににんじん、ごぼうなどを入れて炊いていく。