「凛香・・・。」
「血清じゃ。この薬に含まれる危険成分に効くといわれているものじゃ。」

そういうと、凛香は後ろに控えていた救急隊員に指示。担架で椿と火燐を運んでいく。

「禮漸、お前も来い。」
「俺は・・・大丈夫だ。それより・・・あいつらを・・・頼む。」

息も絶え絶えに自分より椿達のことを頼む禮漸。しかし、凛香は禮漸の首根っこを持ち「お前、死にたいのか?治療するからお前も来い!」と言って、禮漸を叱り、蓮流と一緒に無理やり1階に引きずられていった・・・。

椿の部屋に、風燕と緑涼が残った。