「俺は椿ちゃんが好きだべ。でも、椿ちゃんは・・・家族だから・・・気持ちに整理をつけたいから思いっきり俺を振って(笑)」
火燐から出た言葉に椿はびっくりして、言葉が出なくなった。
「あいつ・・・」
「自分でき蹴りつけようとしてるべな。」
桜の木に隠れてその様子を見守っていた緑涼と風燕。そこに禮漸が蓮流を連れてやってくる。また、別の木では・・・
「火燐・・・少しだけだけど・・・大人になったな・・・。」
正嗣と美佐子がその様子を見つめていた。
その時、美佐子が見た正嗣の顔は、感慨深く、そして父親として2人の成長を喜ぶかのような顔をしていた。