「ふ~ん…随分遠くまで行くつもりだな(笑)」


緑涼は、紙を頼りにある場所へ向かっていた。花見の席からだいぶ離れた場所。

ある山の中腹、森の奥。緑涼はただひたすら、薄暗い道を進んだ。


「緑涼!」


風燕は、緑涼を見つけると、彼の前に降り立つ。そして、彼らだけの密談がはじまった。