「くっそ、逃げられた!」

禮漸は、掌を押さえながら悔しがる。
その頃、花見の席で気を失っていた風燕と蓮流は、ゆっくりと目を覚ますと…

「動けるか?」

「うん、大丈夫、動ける」

彼らは、そう掛け合いながら重い体を起こし再び走りはじめた。