「復活しちゃいましたね(笑)」
「んだ…」
そういいながら、緑涼と禮漸は杯を置く。そして重い腰をあげると…
「火燐!いい加減にしろ!!」
緑涼の声が、こだまという範囲を通り越して、轟いていた。
隣りにいた禮漸は、予測していたかのように耳を塞いでいたが…
バタバタ…
「なして、ここで寝てるべ?」
「いや…寝てるわけじゃ…」
風燕と蓮流は、その衝撃で気を失っていた。
その頃、火燐と椿は…
「火燐さん!緑涼さんがキレてますから…早く戻らないと(困)」
「やだ!」
「どうして…」
椿を抱え、ひたすら山道を進む火燐。彼の口から出たのは…
「椿ちゃんに見せたい場所があるんだべ!」
不思議に思う椿をよそに、火燐はただひたすらその場所に足を運ぶ。