「じゃ、僕達も始めますか(笑)」
「うん(笑)」

といって、持ってきていたバックの中からコップを出し、中に酒を入れると「乾杯」と二人だけの花見を始める。


「椿ちゃ~ん!!」
「きゃっ!」


火燐はいきなり椿に抱きつき、離れようとはしない。椿も慣れたのだろうか「はいはい(笑)」といいながら、火燐の手を離そうとするが・・・


「嫌だべ!」


やっぱり離れようとしない。


「あれは・・・」
「駄目だな(笑)」


正嗣と美佐子も呆れながらその光景を眺めていると・・・


「火燐・・・」


彼らの後ろにスタンバイしていた緑涼が、無理やり引き離すと「いつもいつもお前は(怒)」といって火燐の頬を引っ張る。


「痛い!痛いべや!」
「お前の席はここにする!」


ということで、緑涼と禮漸の間に座らされた火燐。その光景を見てげらげら笑う風燕と蓮流。椿は少しかわいそうになり、火燐のお皿にいなりずしを入れて渡した・・・。