「どっすべか・・・」

頭を抱えてしまった緑涼。そんな中、リビングを出ようとした火燐を禮漸は見逃さなかった。

「どこ行く気だ、火燐。」

「風燕の部屋。それから、椿ちゃん探しするべや・・・。」


「今はほっとけ。」


その低いトーンで発せられた声に恐怖を感じた火燐は、おとなしく椅子に座る。それを見届けた禮漸は、縁側に座りキセルの中の草に火をつけた・・