「何だお前達?そんなに椿ちゃん達が気になってんのか?」

「だって、学校中大騒ぎになってるんですよ!誰だろうって。」


「またそんなこと(笑)どうせ、椿ちゃん達のこと“かわいい”とか“かっこいい”とか言ってたんだろ?あの、春河正嗣と同じ血を引いてるんだ、みんな美形に決まってんだろ!」



「・・・あの・・・」
「どうしたの?」


「父って・・・そんなに、人気あったんです・・・か?」



驚きを隠せない椿に深山はと学生は、口をそろえて「大人気でした!」という。
それを聞いた禮漸が「うそでしょう?」と聞き返すが「バレンタイン大変だったんだぞ!正嗣宛のチョコでな(笑)」と深山が言い放った。



椿は信じられない状況を耳にして声が出なくなっていた。