本やノートをはじめ、名刺、学校で使うはんこ、マグカップなどをはじめとする雑貨、USBなどのデータ類、なぜかジャージなどの衣類まで・・・。
「お泊りセットだな、これ(笑)」
「懐かしいべな(笑)」
「っていうか、クサッ!」
緑涼と禮漸、風燕はジャージを手に取ると懐かしそうに昔話を始める。
そんな中・・・
「これ・・・。」
椿の視界にあるものが入ってきた。それは、ポケットサイズのフォトアルバムだった。
椿がそれを手に取り、中を開くと子供の時の椿や家族全員で取った昔の写真がたくさん収まっていた。
泣きそうになりながらも、椿はそのアルバムのページをめくっていく。すると、最後のページに写真ではない、折りたたまれたぼろぼろの紙が収まっていた。
「何だろう・・・。」
椿は、その紙を取り出して中を開く・・・