(11・3 AM6:18)
椿は、部屋で着替えとメイクを済ませ、リビングに降りてきた。
「椿、おはよう!」
スーツ姿の禮漸が、リビングで朝食の準備をしていた。
「久しぶりに出したから・・・大丈夫?変な臭いとかしない?」
禮漸は、不安な顔をしながら、椿にそう聞いてきたので「大丈夫だよ。でも、少し煙草臭いかも。」と答えた。
「マジで・・・少しぐらいなら大丈夫だよな?」
「大丈夫ですよ、きっと。」
そんな会話をしていると、着物姿の蓮流とスーツ姿の緑涼が入ってくる。
「蓮流、着物で行くの?」
「うん。動きやすいから(笑)」
そういいながら、蓮流はテーブルに着く。するとキッチンから「絶対目立つな、蓮流。」という風燕の少しあきれ気味の声が聴こえてくる。
「だよな!大丈夫か?」
「大丈夫。」
緑涼も気になって聞くが、蓮流は着物で行くことに決めていた。