「え?父の遺品ですか?」


椿のその驚いた声に、緑涼達が電話のところまでかけつけてくる。


「蓮流、何があったべ?」
「正嗣の遺品が出てきたんだって。職場から。」

「へ~・・・。」

蓮流は緑涼に事情説明していた。椿はそれには気づかずにまだ電話対応中。


「ありがとうございました。引き取りに伺いますので。よろしくお願いします。」


そういうと、椿は静かに電話の受話器を置いた・・・。




「緑涼さん。」
「11月3日・・・行こう、みんなで。」
「うん。」



11月3日
正嗣の母校にみんなで向かうことが決まった。