翌朝早朝。いつもの飛行場に到着。少し眠そうな顔をしながら、椿達は飛行機を降り、荷持つを取ってバスが来るのを待っていた。
「さ~本を置く場所考えるか・・・。」
風燕は、テイクアウトしかコーヒーに口をつけながらそうつぶやく。火燐は横でサンドイッチを食べながら「俺も読みに行っていいべか?」と風燕に尋ねる。
「別にいいけど。」
「やった。俺も、風燕が買った本に興味あったから・・・読みたくてさ。」
そんなやり取りをしている時にバスがやってきた。みんなで手分けして荷物を持ってバスに乗り込む。
バスの中で椿は、またオルゴールの箱を開ける。箱に入ったオルゴールを見るたびに笑顔がこぼれてくる椿。その姿を、緑涼は静かにカメラのシャッターを切った。
その笑顔を残すために・・・