「緑涼さん、そこ左によって!」
「こっちか?」
「寄りすぎだべや!」
「え、マジか?」
「もうちょっと、ほんの少しだけ右です!」
「がんばれ~!がんばれ、緑涼~!」
「そのままバックです!」
「よ~し!」



「「「「「「いえ~い!」」」」」」



「車庫入れ成功!」


春河家による“全員参加型車庫入れ”・・・。車内は、まるで“すいか割り状態”だった・・・。


「傷ついてねぇべか?」


緑涼のその言葉で、椿達は一斉に窓を開けると・・・


「助手席付近、大丈夫です!」

椿が緑涼に報告。


「2列目左側、傷無し!」
「2列目右側も傷無いべ!」

風燕と火燐も同じように報告。


「3列目左側も大丈夫っす。」
「3列目右側も傷ありません!」

禮漸と蓮流も同じように報告した。


「運転席付近も傷無し!成功!」


緑涼はホッと肩をなでおろすと「じゃ、楽しみますか!」といって風燕と椿にチケットを渡す。

緑涼は、車の時計を見ると「飛行機の時間と空港までの時間と買い物で・・・遊ぶのは5時まで!」とみんなに伝える。


「結構、遊べそうだな。」
「結構並んでる可能性もあるから、乗り物はそんなに乗れないかも。」
「じゃ、中に入ってから乗るものを決めっべ!」
「は~い。」