本の支払いが始まった。みんなそれぞれ好きな本を買っているので前回以上の冊数・・・
緑涼は、みんな車に戻るようにと伝え、誰も居なくなった時に「すいません。」とレジで支払いをしていた主人に声をかけた。
「あの、オルゴールも。」
「プレゼント包装もなさいますか?」
「お願いします(笑)あと、これと、これと・・・この本も。」
「かしこまりました。」
緑涼は、誰にもばれないようにオルゴールを購入した。それと、それぞれが選んだ“特に欲しかった商品”とオルゴールにプレゼント包装を依頼した。
コンコン・・・
「あっ、戻ってきた!」
「遅え~よ(怒)」
緑涼は、両手いっぱいに本を抱えて帰ってきた。ドア近くに座っていた風燕がドアを開けて本を受け取ると、一番後ろに座っていた禮漸にパス。禮漸は、後部座席の端っこに固めて本を置く。その時、火燐があることに気づいた。緑涼が本とは別に紙袋を提げている。
「緑涼、それは何だべ?」
すると、緑涼はにこっとしながら「プレゼントだ。」といいながら火燐にその袋を渡す。
「これ俺に?」
「違うべ、全員分。え~と・・・その小さいのは風燕、大きいのは禮漸、箱は椿。あとな・・・おんなじサイズだな・・・どっちかが火燐か蓮流のだ。」
そういうと、緑涼は車のアクセルを踏んだ。