今回のホテルは某有名リゾートホテル。椿はまたもあっけにとられてしまった。
緑涼がフロントで手続きをしている間、椿達はロビーで待機。禮漸はトイレに・・・。



「椿・・・」



少し疲れ気味な声で、風燕が話しかけてくる。


「なに?」
「お前・・・こんなところで暮らしてたんだな。すげぇわ。俺、無理。」
「火燐さんも、同じ事いってましたよ。俺には無理だべって。」
「そうだろうな。こんなに人がいっぱいいるんじゃ・・・な・・・」

「まだ・・・怖いです・・・よね?」

「あぁ。」


消えることのない過去のトラウマがまだそこにはあった・・・。