宝石箱のようなフルーツタルト。お菓子を待ち望んでいた火燐の眼にはすごく新鮮で、すごく綺麗なものに映っていた。
その横に、美月が入れたブラックコーヒーが置かれていく。
「「「「「「いただきま~す!!」」」」」」」
あっさりとした甘さのタルトは、あっという間に口の中に消えていった。
「うまいべ。また食べたいべや。」
「ありがとうございます。」
火燐のその言葉を聞いて、めがねさんはすっと頭を下げた。
それか何時間も、外の日が暮れるまでカフェで思い出話をしていると、ホテルのチェックインの時間が迫っていることに緑涼が気づき、カフェを後にすることに・・・。