「なしたの?」
「禮漸・・・街に行ってみたいべや!」
「街に?いきなりなした?」
「風燕だって、蓮流だって行きたいって!ね~椿ちゃん行こうよ!!」
「ちょ、火燐!」
「だってさっき、部屋で“世界の都市”って画面見てたべや!」
「そうなの?」
「・・・(少し照れる)」
「・・・さっきからあんな感じなんですか、緑涼さん?」
「そうなんだべ・・・どうすっべ、椿?」
「私はいいけど・・・どうする?」
「じゃ、行くか!」
こうして、春河家全員で街に繰り出すことが決定。
この日から、飛行機の手配や宿泊先の手配、行きたい所をガイドブックやインターネットで見つけたり・・・春河家の中には期待でいっぱいだった。