その頃

椿は蓮流や緑涼と一緒にリビングにいた。ビスケットを片手にコーヒーを談笑中。コーヒーの香りがたちこめる部屋に火燐と風燕がなだれ込んでくるようにリビングに入ってくる。

「椿ちゃ~ん!!」

ぎゅ!

「い・・・いきなりどうしたんですか(驚)」
「また街に行きたいべや!」
「え・・・え・・・いきなりそんなこと言われても。」
「だって、俺も行きたいし、風燕も行きたいって!ね~ね~行きたいべや!!」
「ちょ、お前!」

「頼み方が違うんじゃねぇべかな(怒)」


ゴン・・・


「痛いべや(泣)」

そんな状況を冷静に見つめていた蓮流が口を開いた。

「俺も・・・街に行ってみたいかも。椿ちゃん、街って面白い?」

「面白いというか・・・なんかごちゃごちゃしている感じだよ、ここと比べて。」

「ふ~ん・・・」

「空気は・・・もしかしたらあれだけど(苦笑)」

「そうなんだ・・・。」

そんな話をしている時に、禮漸がリビングにやってきた。