「何見てるべや?」
「お前、勝手に入ってくんな(怒)」
「なして?何回もコンコンしたのに返事してくれないから(笑)」
「だからってな(呆)」

火燐が風燕の背中にくっつくようにパソコンの画面を見ていた。怒る風燕を気にもせずマウスを使ってどんどんページをめくっていく・・・。

「ちょ、お前!」
「俺が見た街はこんなんじゃなかったべ。行きたいの?」


「・・・ ・・・そりゃ、行ってみたいさ。」


「じゃ、椿ちゃんに言ってみようよ!」
「あのな・・・」
「俺呼んでくるべ!」
「待て!ちょ、待てって!」

風燕も、火燐を追うように部屋を飛び出していった。