「正嗣さん・・・ねぇ、正嗣さん!」


「ぅ・・・あ・・・美佐子・・・?」
「も~!こんなところで寝てたら、風邪引いちゃいますよ。」

正嗣は、ベットではなくフローリングの床で眠っていた。

布団も何もない、固くて冷たい床に横たわっていたせいで、正嗣の身体中に痛みが走る。
美佐子は、必死に支えながら正嗣をベットに座らせると、自分の額を正嗣の額に当てて熱を測る。


「よかった(笑)」


その笑顔を見るたびに、正嗣の心の中が幸せで溢れていく。


「ありがとう(笑)」

「今度はきちんとベットで寝てくださいね。」

「はい。」