「もしよろしければ、椿ちゃんの活動報告、連絡しましょうか?」

美月の思いもよらぬ提案に、正嗣はびっくりして飲んでいたコーヒーを少し噴き出してしまった。

「大丈夫ですか?」

「だ・・・大丈夫です。本当にいいんですか?」

「はい。お子さんを預かっている以上、しっかりご報告させていただきます。」


「ありがとうございます。お手数をおかけしてすいません。」



正嗣は、胸元から名刺ケースを出し、自分の名刺を美月に渡す。


「じゃ、こちらに・・・。」

「かしこまりました。」


美月はそういいながら名刺を受け取った。


それから数分後

「娘をよろしくお願いします。」
「かしこまりました。」

正嗣は、カフェを後にした・・・。