「で、正嗣は?」
「あまりにも醜い面をしておったから、一発殴ってから風呂場に放り込んでやった。」
「ふ~ん・・・で、あの蜘蛛女には?」
「昨日会ってきた。二度と正嗣に近づくなって釘刺してきた。」
「凛香らしい。釘を刺すって・・・絶対会話なんてないよね?」
「当たり前だ。本当に釘を刺してやろうかと思ってな・・・」
そういうと、凛香のバックから五寸釘が何本も入った紙袋が・・・
「マジでやるつもりだったんじゃん(笑)」
「向こうの出方によっては、だけどな・・・(笑)」
そんな話をしているうちに正嗣が風呂から上がってきた。
「あれ?月見?」
「おひさで~す(笑)」
にっこり笑う月見にびっくりしていた正嗣に凛香は・・・
「こやつ(←月見)に礼を言っておけ。椿の居場所を見つけてきたんだぞ!」
「そうだよ。いろんな友達に聞きまわったんだからね、ずっと!」
「ありがとう。」
正嗣は、深々と頭を下げる。