葬儀の日

教会の祭壇に設置された美佐子の棺。その前には献花台と美佐子の写真がおかれていた。
葬儀には、正嗣と美佐子の高校の同級生から仕事仲間、椿の学校の友達まで多くの人がやってくる。
みんな花を献花台に置くと、正嗣と椿に声をかけていく。そうして時間が刻々と進んでいき、葬儀は終わった。

その日の夕方

正嗣は、美佐子の遺骨を持ったまま、寝室から出てこようとはしなかった・・・

それは、翌朝もその次の日も続いた・・・


「もう嫌だ!」


椿は、そのまま荷物をまとめて家を出て行った・・・。


正嗣にその声は聞こえていたが、もう動くことは出来なかった・・・。


そして、そのまま正嗣の意識はなくなっていった・・・。