そうなんだ……ふたりとも、中等部から上がってきたんだね。



それにしても……。


「池上なのに……どうして、ココの席なの?」



伊藤に続き、また、“い”。



もしかして、あたしが座る席間違ってる!?






あたしは、事前に送られて来た通知のハガキをカバンから出した。



それを見た凛が、大爆笑。



「そんなのマジマジと見なくても、あたしたちが自分の席に座ってないことなんて、わかりきってるのに!

葉月って、真面目~!」