「白丸先輩……」



「寂しい思いをさせて、ゴメン……俺、そういうの鈍感だから気付かないんだ。

そういえば、前に付き合った子にも同じような感じでフられたっけな……」



そう言って白丸先輩は少し寂しそうに、あたしから目を逸らした。



「あたしこそ……早く伝えなくてゴメンなさい……」



ふたりして黙ったまま視線を合わさないでいると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。









「白丸先輩、女の子泣かしちゃダメですよ~」



「また、お前か……」



白丸先輩の呆れた顔と声を確認した後、あたしは後ろを振りむいた。