「それは、受験が忙しくて……だから、その罪滅ぼしに泊まりにおいでってメールしただろ?」


今度はあたしを宥めるように、優しい口調で話しかけてくる。



肩を掴んでいた手の力も、幾分か弱まった。



「ごめんなさい……あたし……他に好きな人が……できました……」



もう……隠しても、しょうがないよね……。



これで白丸先輩が怒っても、あたしは言ったことを後悔しない。



だって……ホントのことだから。







俯いてると、ポタポタと涙がこぼれ落ちる。