白丸先輩っていつもそうだ。



我関せずというか……嫉妬しないこともそうだったけど、あたしからしたら面倒なことには首を突っ込まないタチに見えてしまう。



そんなことを考えると、白丸先輩への気持ちが、ますます冷めていく。









「翔くんは、そんなんじゃなくって……あたしの友達の幼なじみで」



全てが言い訳に聞こえるみたいで、気がつけば険しい表情をしている白丸先輩に、肩を強く掴まれていた。



「……一体、葉月さんは誰が好きなんだ? 俺と付き合っておきながら、ホントはソイツとも」



「そんな……違いますっ。痛いっ……白丸先輩、やめて……」



いつもは余裕たっぷりの先輩なのに、切羽詰まったような態度にあたしは身動きが
取れなくなっていた。