それは、そうなんだけど……



だけど、きっかけはそれだけじゃない。



白丸先輩に気を遣ってしまって、気が抜けないことがしんどかったこと。



白丸先輩が生徒会長だったり受験を控えてるっていうことは理解してたつもりだけど、いつだって忙しそうっていうか、



全然メールの返事が来なかったりして、ホントに付き合ってるのか、疑問になるようなときもあった。



もしかしたら……白丸先輩のカノジョは、涼風先輩だって思ってる人もいるかもしれない。






「それは……」



あたしが口ごもってると、普段はそんなに強引じゃない白丸先輩が、あたしに詰めよってきた。