うわぁ……また、なんか言われそぉ。



肩をすくめてると、タクトくんがフフッと笑う。



「バーベキューのとき、何度か藤が葉月ちゃんたちのテーブルに近づいたの知らなかった?」



「えっ、そうだっけ……あんまりよく見てなかった……」



久々にゆっくり話せたのと、一緒に休憩してくれたことだけで頭がいっぱいになってて、気付かなかったよ。



「アハハ、アイツ……楽しみにしてたから」



「えっ、ジュースを?」



「そう。結局買わずに待ってたけど……最後には遂に俺にグチりだした」



「わーっ、どうしよう……あたし、すぐ行かなきゃ。あ……だけど用事があるから、後ですぐ行くって藤くんに伝えて……」



待ち合わせ場所には、まだ白丸先輩は現れてない。



お願い~、早く来て!