「あ~、もぉ今日だけは勘弁して……もうすぐキャンプファイヤーが始まるだろ? 葉月が白丸先輩と会う前に捕まえときたいんだって」



ええっ、もしかしてあたしを捜してる!?



隠れててよかった……。



ホッと胸を撫でおろすも、翔くんはまだあたしを捜す気らしい。



「離せ~っ! さっき凛に聞いたら、葉月は待ち合わせでどっか行ったららしーし、早く見つけねーと」



「ダメダメ~! 今日はあたしたち全員の告白を受けてもらうから! この中からひとり選んでね」



「や~め~ろ~っ」



翔くんが暴れようとしてるけど、女の子たちもしぶとい。



翔くんの体を引きずるように、キャンプファイヤーの場所へと消えていった。