バーベキューの間も、白丸先輩は涼風さんと一緒だったり、普段接することのない後輩の女の子たちに囲まれたりしていた。



照れながら話している女の子たちを見ていると、前はあたしもあんな感じだったのかな……って客観的に見ている自分がいる。



白丸先輩が他の子と仲良く話す姿を見ても、あたしはなんとも思わなくなっていた。










その代わりに、



藤くんに声をかける女の子の姿を見ただけで、胸が締めつけられるかのように、ギュッと痛んだ。



このことで、白丸先輩への気持ちはただの憧れだったんだと気づく。



バーベキューが終わり、キャンプファイヤーの準備が始まって、



あたしは……あることを、決断した。



ずっと迷ってて、できなかったこと……。



それを……今から、しようと思う。