「今日迷惑かけたから、全然いいけど……それにしても、たくさん飲むんだねー」


不思議そうな顔のあたしを見て、藤くんはまだニヤニヤ顔。









「……忘れた? いつかのお礼、まだしてもらってないけど」



「……えっ?」


『いつかのお礼』って、なに?



キョトンとしてると、大げさにため息をつかれた。


「ハァッ……そっか、覚えてナイか。夏休み明けに、バスん中でお前のこと支えてやったのになー」



「あーっ! そうだ! 確か、パンとコーヒー牛乳……」