無意識のうちに受けとって飲んでたけど……。



「コレって、藤くんのじゃないの!?」



「そーだけど。なんかマズい?」



不機嫌そうに言われ、一瞬怯みそうになったけど、慌ててペットボトルを返した。



「あたし……自分のがあるから……」



「俺もう飲まねーから。いいから、飲めって」



リュックの脇にペットボトルを差しこんでたんだけど、ほとんど残ってないのに気がついてたんだ……。



「藤くん……なんで今日はそんなに優しいの……?」



あたし……感動で泣いちゃいそうだよ……。







膝を抱えてうずくまってたら、ポコッと頭を叩かれた。



「痛いっ!」