少し沈黙が続くものの、藤くんは、あたしのペースに合わせてゆっくり歩いてくれてる。



「……休憩するか?」



「うん……少しだけ」



凛とタクトくんは、お喋りに夢中でどんどん先に行ってしまって、もう姿が見えなくなっていた。



あたしは道の脇に腰を下ろし、その側に藤くんが立っている。



「藤くんも座ったら?」



「俺はヘーキ。まだイケる」



そうなんだ……そういえば、全然息もきれてないもんね。







ボーっとしてると、藤くんがペットボトルを差しだしてくれた。



「ありがとう……」