あたしが側に行くと、藤くんとタクトくんが立ちあがった。


……もう、行くんだ?


ちょうど、少し休憩したかったな。


残念に思いながらも、そのことを悟られないように振る舞ってしまう。






「ふたりとも、どうしたの?」



「見てわかんねぇ? 休んでんだよ」



ぶっきらぼうに言う藤くんを見て、凛がフフッと笑う。



「さすが~……なるほど、なるほど」



凛は、なにか言いたげに、含み笑いをしながら軽く頷いてる。