頂上ではもうバーベキューの用意が始まってるのかな。



早く到着して、楽しみたいな……。



そんなことを思いながら、重い足を引きずるようにして坂道を上っていると、



後ろから、聞いたことのある声が聞こえてきた。










「あと、どのぐらいだと思う?」



「さあ、知らね」



「ちょっとは考えようぜ~。無心で上っても面白くないし」



「考えたところで、全然面白くねー」



「藤ぃ~、冷たいぃ~」



「気持ち悪い声出すなよ……」



このやり取りをしているのは……。