あたしたちの方に気がついた白丸先輩は、キョトンとしてる。


ちょうど白丸先輩と一緒に3人の男女がいて、その人たちも一斉にコッチを向いた。


うわ~……迷惑がられてたら、どうしよう。


あたしが冷や冷やするのもお構いなしに、凛はまだキャッキャッとはしゃいでいる。


「アッチに行ってみよ!」



えっ!?


凛はあたしの腕を強引に掴んで、白丸先輩たちがいる場所まであたしを連れていく。


……うわぁ、どうしよう!








「こんにちは~……」


あたしが恐る恐る頭を下げると、白丸先輩と一緒にいる人のうち唯一の女性の、


黒髪のキレイなボブカットの人が、冷めた目であたしたちを見ている。


大人っぽいから、白丸先輩と同じ3年生かな……?