「はぁ……疲れた」



席に戻って、ひとりごとを呟いてると、頬杖をついてコッチを見てる藤くんと、目が合った。



「……お前って、なんか騒がしーヤツだよな」



「あたしが!?」



「あーいう面倒な勘違い男は、ハッキリ言わなきゃまた来るぞ?」



「言ったもん」



「なんて?どーせ、無理ぃ~とかって、笑いながら言ってたんだろ?誤解させるよーな態度……」



「違うよ! カレシがいるって、ちゃんと言ったもん」



あたしがそう言うと、藤くんは軽く目を見開き少し驚いてるようだった。




「……へぇ、付き合ってるヤツいるんだ?」