「キャーッ!ヤダ、ちょっとやめてっ!!」



必死で抵抗するけど、翔くんの力が強すぎて顔を背けるのだけで精いっぱい。



「葉月のこと、好きになった。キスしても、いい?

それに……キスすれば、俺のこと絶対に好きになる」



「やっ……」



わけわかんないっ!!


なんなの、その理由!



翔くんのそういう態度に、少し怖くなったあたしは、思わずギュッと目を閉じた。



その瞬間……



翔くんの力が、フッと弱まった。









「おい、クソガキ。いい加減にしろよ……嫌がってんだろ」



そっ、その声は。