「これのどこが照れてんだよ……」



藤くんはそう言うだけで、まだ突っぷしたまま。



「葉月ちゃ~ん。藤のココ、触っていーよ。倒しても、ピョコッ!」



タクトくんは、藤くんの寝癖で遊んでる。



ププッ!



「わ~、触りたいっ」



あたしが手を伸ばすと、藤くんはバッと起きあがって、あたしを軽くニラんだ。



「葉月までなんなんだよ、俺の頭で遊ぶなっ!」



「えー、おもしろそう」



「触んなよっ」