久しぶりすぎて教室の場所わかんない。

「あ、せんせー。」

「ぉー佐々木。久しぶりだな、」

「だね。」

ちっちゃなこの担任は別に嫌いまではいかない。
ケドクラスが嫌だ。

教室のドアを開けると数学をしてた。
皆が振り向き驚いた顔をした。

「おい、佐々木!久しぶりに来たと思ったらなんだその髪の毛の色は!」

「昨日変えてみた。似合ってる?」

一瞬で笑いの渦が出来て席に誘導されまずケータイを取り出した。

[大丈夫か?]

愛斗って心配性なのかな、
彼氏出もないのにこんなに心配するとか面白すぎる。

「ほら、佐々木。これ、解いてみろ」

「ジュース買ってくる」

「おいっ!こら!!!!」

数学の教師の声がだんだん遠ざかっていった.

私は自動販売機の前まできて財布を覗いた。
金がない....
そろそろ働かなきゃな。
って、飽きやすい私は前働いていた所を3週間で辞めてしまった。

「千奈、元気出しなよ、」

「ありがとー由奈。」

貧乏な私と金持ちな由奈。
ケドたったひとりの相方だからね。

「どーなったの?バイクの男の子」

「あー、何か守ってやるだの何か言ってたよ。」

「何かドラマみたいでいいね!由奈もそんな王子様に出逢いたーい!」

ははは....
王子様と言うか飼い主とペット。


取り敢えず、授業を最後まで受けて私達はファミレスに向かった。

「ぁ、あれ、バイクの男の子ぢゃない?」

由奈が指した向こうには確かに愛斗らしき人が立っていた。

「呼んでみなよ!」

「だね。」

「愛斗ーっっっ!」

私が叫んだらそいつがこっちを向いた。
ぁ、愛斗だ。
私はそっちに近寄った。
そしたら見たくない光景が広がってた.

「ぁ、千奈....」

「誰ーこの子ー?愛くんの彼女ー?」

「愛くんは皆のだよー☆」

「ちょっと黙れ、」

周りに数人の女子がいた。
私は呆れてその場を立ち去った。

「千奈!!!!」

後ろから聞こえる声を私は無視した。

「千奈...」

「大丈夫、由奈。あんな奴、所詮そこらの男子と一緒だったんだよ。」

見損なったよ、愛斗。
愛斗はそこらの男子とは違うって信じてた。
やっぱ私ってバカなんだね


時計が12時を回った。
家の前まで来たら誰かが立っていた。
誰?
私はスルーして通ろうとした時、
手を握られた。

「触らないで!!!!!」

私は足を高く振り上げてそいつの顔面めがけて蹴り飛ばした。

「俺だよ」

ふと、見たら今、一番見たくない男が目の前に立っていた。

「何なの?女の子達は?私なんかと居ないで遊んできたらどぉなの。」

「ごめんな、」

「謝れば許されるとか思わないで!!!!
どーせ私なんかどーでもいいぢゃん!!!!
もぉ構わないで!!!!」

「どーでも良くねぇからほっぽっておけねーんだよ!!」

なら、何で女達といたの?
意味分からない、
こいつかなり矛盾してるんだけど。

「ただ、俺は千奈を追いかけてあのファミレスに入ったの。そしたら女が絡んできたんだよ。」

真っ暗で見えなかったがかすかに見えた.
照れながら言う愛斗の顔

「ほんと?そぉなの?」

「言っただろ」