それを受け取り、「では、クラスの皆さんに一言」

「えっと、私のわがままに付き合ってくれてありがとう。この場で歌えることは私にとって一番の思い出になると思います。2年間同じクラスで過ごせて幸せでした。皆のためにも精一杯歌います。…それから、私の好きなあなたへ。これが終わったら、この歌も、私の気持ちも、すべて忘れてください。本当は覚えててほしいけど、それじゃあ意味がないから…。それじゃあ歌います」

しゃべり終わった君と目があった気がした。