「ねぇねぇ、志帆君。星ってキレイだね。」

「あぁ。」

「また、来ようね。」

「あぁ。いつ会えるかわかんねぇけどな。」

「あのねっ。私、私ね…」

「何だよ。」

「何でも無い…」

「えぇ~。何だよ~。気になる!まぁいっか」

と笑顔を見せながら、私の初恋の人、志帆君はこの日から一度も会えなくなった。

そう、私の為に姿を消した。

10年たった今でも、私は夜の星空を見ると、志帆君を思い出す。