チッ…言ってくれるわね、元帥様。
「確かにおっしゃるとおりよ、元帥様。
でもね、もっとマシな方見つからなかった?
ここにはこんな腐ったきのこや、太った豚や、ボロい雑巾のような人たちしかいないのかしら?」
「なっ…」
おじさんたちは自分たちのことを言われているのだと気づき、
顔と少しの声で怒りを表現した。
自分たちがそれぞれきのこや豚や雑巾だっていう自覚があるのね。
それでも誰も言い返さず、掴みかかってもこなかった。
位ってなんて素晴らしいものかしら。
私の位が高いだけで逆らえず、
位の格差が相当大きい者は私にひれ伏しさえする。
なんて愉快だこと。